ZIP AIR ロサンゼルス線体験記
今回ロサンゼルス乗り換えで初めてZIPAIRの航空機を利用したので、LAXでの食事なども含めてレポートしていきます。
コロナ以前はなかった手続きなども増えているので、旅行予定の方の参考になればと思います。
※2023年2月末時点での情報です。
1日1便のZIPAIR
金額は?
まずこの航空会社ですが、コロナ禍の2020年に運航を開始したJAL傘下のLCCです。日本の航空会社なので行きも帰りも機内は乗客CAさん共に殆ど日本人で日本語対応でした。
2021年末からロサンゼルス線が開始したそうですが海外旅行が難しい時期だったのもあり、現在でもかなり知名度が低いように思えます。1日1便(往復)のみで片道37000円〜となっていますが、今回私はバレンタインセールなるタイミングで購入したので行きは35000円、帰りはレートの関係で28000円ほどでした。
成田第1ターミナル(北) 2:45PM発→ロサンゼルストムブラッドレーターミナル 同日7:40AM着
ロサンゼルストムブラッドレーターミナル 9:40AM発→成田第1ターミナル(北) 翌日2:25PM着
しかしLCCなのでフルサービスの航空機と違ってここから諸税以外にも諸々購入が必要です。有料なのがまず預け入れ荷物。手荷物のみで行く人以外は必要ですよね。
そして座席指定。指定しておかないと複数人の場合は離れた席になる可能性もあるので、私は今回ひとりでしたがこちらもなかなか重要ではないかと思います。
さらに機内食。10時間のフライトですが購入しておかなければドリンクも何も付いていません。フルサービスの航空機では2食出るくらいの時間なので(購入しても1食しか出ませんが)必要かと思います。ちなみに持ち込みの食事は全然大丈夫なので、出国手続き後に大量のマクドナルドを買って乗っている方もいました。
これら3つがセットになったパッケージが8800円だったので今回はそれを利用。往復諸税込み合計が96000円ほどで100000円を切ることができました!
現在のチェックイン方法
本来ZIPAIRは24時間前にオートチェックインができ、預け入れ荷物のない人はメールでくる搭乗券を提示すれば搭乗が可能。しかし現在はコロナによる出入国厳格化により、全便が空港チェックインカウンターで搭乗手続きをしなければなりません。
出発の1週間前には「ESTA取得は済んでいるかどうか」に加え「VeriFLYアプリの案内」についてのメールがきました。ESTAに関してはアメリカへ旅行に行く場合取得義務があるので言うまでもありませんが、聞きなれないのがVeri FLYです。空港関係者の友人に訊いたところ「登録義務はないけど登録しておいた方が搭乗手続きが早い」とのこと。内容はコロナのワクチン接種証明書とワクチン接種に関する宣誓書の電子登録。どちらも現在アメリカ入国時には提出が義務付けられている書類です。
アプリの登録画面
しっかり登録して行くと、チェックインカウンターでは「VeriFLY登録済みですか?」と訊かれただけで提示の必要もありませんでした。登録していない人は列の入口のテーブルで宣誓書を手書きしなければならないようだったので、やはりイレギュラーな現在、案内には忠実にするのが賢明かと思います。
また、帰りは日本入国者全員Visit Japan登録が義務付けられていますのでこの案内メールもきていました。日本出発前にも登録できるので事前登録して行きました。
さて、ロサンゼルス発便のチェックインですが6時過ぎ頃から始まりました。後のLAX空港内についての章で書きますが、LAXの手荷物検査前のエリアには殆ど店舗がありません。つまりチェックインを済ませられなければ何もないエリアで待つのみということです。
話が逸れましたが、チェックイン時提示が必要だったのはパスポートに加えワクチン接種証明書だけで、通常通り預け入れ荷物の重さを計り中に危険物がないか訊かれただけでした。ちなみにこちらのカウンターはアメリカのスタッフさんだけなので英語のみです。
機内の様子
前方5列がビジネスクラスにあたるフルフラットシート。こちらは片道97000円〜販売されています。このシートの良いところは勿論広いことなのですが、それ以上に隣の席が無いというのは大事だなと後ろのスタンダードシートで10時間のフライトを過ごしてとても痛感しました。
スタンダードシートはこのように3-3-3の座席配置。
LCCなので当たり前ですが画面はなく、テーブルが2つ。上のドリンク用に丸い穴の空いたテーブルは滑り止めの付いた小さなもので、ちょうどタブレットを横向きに立てられるサイズです。読書灯やCAさんを呼ぶボタンを挟んで下が折りたたみのテーブル。その下にUSBコンセントが付いています。隣の座席に座っている人がいると差しずらい狭さなので着席する時点で差しておくのがオススメです。
機内食は飛行して2時間ほどで声をかけられました。購入していない人もいるので確認の為搭乗券を見せなければいけません。搭乗券はシートポケットに挟んでおくとスムーズです。
駅弁サイズの機内食には350mlのミネラルウォーターも付いてきました。
行きのバターチキンカレー
帰りのグリルチキン
早々に機内食が終わってもまだ7時間以上ありますがその後特にサービスは無いので殆どの乗客は睡眠という感じでした。座席のQRコードから機内販売の利用ができますが食事系だとカップラーメンくらいだったので、機内食購入にしろ持ち込みにしろやはり食事は事前に決めておいた方が良さそうです。
トムブラッドレーターミナル
預け荷物を受け取って出ると1階で、他のターミナルの到着階よりもベンチが多いです。
マフィンやサンドイッチなどを売っているコーヒースタンドが9時には開きますが、その他お店はありません。
LAX空港自体はUの字になっていて全てのターミナル間徒歩移動可能です。シャトルバスは走っていますが時刻表がなく時間帯によってはなかなか来ないので、屋根もあるしどのターミナル間でも移動は徒歩で問題ありません。Uを書く流れで説明するとしたら、T1からT3が最初の縦で下のくぼみがトムブラッドレー、その続きがT4からT7といった形です。屋根はありませんがT2からT5を直線で歩ける横断歩道もあり、晴れていればその移動ルートも簡単です。
全体を歩いてみましたが、どのターミナルも1階が到着階でそれぞれのターミナルに売店が1〜2店舗。チェックインカウンターはT1〜T7が2階でトムブラッドレーのみ3階(2階は無い構造)で、手荷物検査前のエリアに店舗はゼロでした。
唯一のスタバがT6の到着階にあったのでとりあえずコーヒーを購入。しかし席は無いので外のバス待ちベンチでひと息。見送りや出迎えの人が日本の空港と違いかなり少なかったのですが、それも頷ける時間潰しのできる居場所の無さでした。
打って変わってトムブラッドレーの手荷物検査後のエリアにはたくさんの飲食店がありかなりの賑わい。
フードコートのパンダエクスプレスは空港職員の方達にも人気なようでオープン時間の朝7時から列ができていました。米か麺かを選びおかず1つなら丼にしてくれ、2つ以上ならプレートになります。米はピラフのような炒飯、麺は野菜焼きそばでどちらも味濃いめのおかずと相性抜群でした。店員さんはプレートの仕切りの意味がないほど盛り盛りに入れてくれるしなによりどれも日本人の舌にも合う美味しさなのでお腹が空いてる時にオススメです。
ROCK BREWSはKISSなどロック歌手の壁紙が目を引くバー。私の入ったタイミングが店内フードメニューが一部品切れしていた為テイクアウト用に店頭で売っているピザなど買って店内で食べて良いと言われ一杯頂きました。
ドリンクの名前も楽曲のような特徴的なものばかりで、LAの雰囲気を存分に味わいたい人にうってつけなバーでした。
通りすがりで発見したアメックスカードのラウンジでは朝からビュッフェが見え、なかなか豪華そうでした。
珍しいサラダやカップケーキの自販機なんかもありました。
ちなみに手荷物検査後のエリアもT1からT7まで繋がっていて、その通路はこんな感じ。
たくさん矢印が出ているのでとにかく行きたいターミナルの矢印を追っていけば行き来可能です。トムブラッドレーの飲食店数がかなり多いので、LAX利用の際は是非行ってみてください!
まとめ
初めてレストラン以外のレポートをしてみましたが、いかがでしたでしょうか?
成田からロサンゼルスの行き来をZIPAIRでひとりでしてみましたが、英語に自信がなくJALやANAほどお金はかけられないという人にオススメのLCCでした。また、乗り換え待ちが長かったのでLAXの構造を端から歩いてみて羽田や成田との違いを見て回ることができました。日本の国際空港は乗らない人も楽しめる商業施設色が強いですが、LAXはチェックイン後が豪華な作りの空港でした。ZIPAIRでの利用だとチェックインカウンターが3時間前にならないと開かずその後しか中の店舗が利用できないのが惜しいところです。
コロナ情勢も落ち着きつつあるので、また海外旅行レポートも飲食店レポートと共に上げていこうと思います!